【8月2日 AFP】新型コロナウイルスの検査で陽性となったフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)について、所属元のレーシングポイント(Racing Point)のチーム代表が、次週行われる第5戦70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)に出場できるかは、英国政府の指針次第だと話した。

 ペレスは先月30日に陽性が判明し、今週末の第4戦英国GP(British Grand Prix 2020)には出場できなかった。現在は会場のシルバーストーン(Silverstone Race Circuit)近くで隔離されているが、症状は出ていない。ハンガリーGP(Hungarian Grand Prix 2020)後に自家用機で母国メキシコへ戻り、入院中の母親を見舞っていたが、その間、F1の定める厳しい新型ウイルス対策には従っていた。

 英国GPでは、ペレスに代わって元チームメートのニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が出場しており、来週もペレスの出場が不可能であれば、引き続きヒュルケンベルグがシートに座ることになる。

 英政府は先月30日に新型ウイルスに関する指針を刷新し、陽性者の隔離期間を7日間から10日間に延ばした。しかしペレスが検査を受けたのは同29日のため、レーシングポイントのオットマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)代表は、健康体であることが証明できれば、70周年記念GPで復帰できる可能性があると信じている。

「2レース出場不可が確定すれば、ニコが両大会で走る」「しかしまだはっきりしない部分が少しあって、7日間なのか、10日間なのかが分からない」「セルヒオが陽性と分かったのは水曜のはずだが、その時点で英国の定める隔離期間が10日ではなく7日だったのか、私には100パーセントの確信がない」

「自分でもまだよく分かっていないと思う。もし10日間ならどちらもニコが走る。7日間だとしても、それはハードルの一つにすぎない。もう一つ、検査で陰性が出なければならないというハードルがある」「だからウイルスがまだ体内にいて陽性反応が出るなら、シルバーストーン2戦目もニコに任せる」 (c)AFP