フランス南西部で森林火災 熱波でさらなる火事に警戒
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【7月31日 AFP】フランス南西部の沿岸リゾート地で30日夜、森林火災が発生した。当局が翌31日、発表した。火は同日未明には制圧されたものの、住宅11軒が倒壊し、約100人が避難を余儀なくされたという。同国は猛暑に見舞われており、当局はさらなる火災が発生する恐れがあるとして、警戒を呼び掛けている。
火災が発生したのは、アングレット(Anglet)にあるシベルタ(Chiberta)森林公園。アングレットのビーチは、世界的なサーフィンスポットとなっているビアリッツ(Biarritz)のすぐ北にある。
付近では気温が42度近くまで上がっており、計165ヘクタールが焼けた。
アングレットのクロード・オリーブ(Claude Olive)市長はAFPに対し、「火災は鎮圧した。昨夜から状況は改善したが、まだ火災発生地点(ホットスポット)が2、3か所残っており、再び燃え上がる恐れがある」と述べた。
地元当局によると、住宅11軒が倒壊し、5軒が居住不可能となった他、消防士1人、警察官数人を含む16人が煙を吸入し、手当てを受けたという。
消防士約130人が消火活動に当たり、市内は鼻を突く臭いの煙に包まれた。オリーブ市長は、出火原因は不明だとしている。
31日にはフランスの大部分が熱波に覆われた。首都パリの最高気温は40度と予想され、全国101県のうち約3分の1に警報が出された。空気が非常に乾燥し、強風にも見舞われていることから、当局はさらなる火災のリスクに警戒するよう呼び掛けている。(c)AFP