【7月30日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のレジェンド、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏が実際に着用した米スポーツ用品大手ナイキ(Nike)のスニーカー11足が30日からオークションにかけられる。うち1足はスポーツシューズとしての史上最高額を更新する可能性がある。

 今回最も注目されているのは、イタリアで行われた1985年のエキシビションマッチでジョーダン氏が着用した「エアジョーダン1ハイ(Air Jordan 1 High)」。この試合はジョーダン氏が激しいダンクシュートを決め、バックボードが粉々になったことで知られ、左の靴のソール部分にはガラスの破片が刺さったままとなっている。

 ジョーダン氏のサインが入った、赤、白、黒の3色カラーのこのスニーカーは、65万ドル(約6800万円)から85万ドル(約8900万円)の間で落札されるとみられている。

 このスニーカーの値が予想最低価格にまで達すれば、英競売大手サザビーズ(Sotheby's)で5月に56万ドル(約5900万円)で競り落とされた「エアジョーダン1(Air Jordan 1)」を抜き、スポーツシューズとしての史上最高落札額を更新することになる。

 8月13日までとなっている今回のオークションでは、ジョーダン氏がシカゴ・ブルズ(Chicago Bulls)でデビューした1984年の初期に履いていた「ナイキ・エアシップ(Nike Air Ship)」も出品されており、こちらは最高55万ドル(約5800万円)での落札が予想されている。

 また、「ドリームチーム」として知られる米国代表が金メダルを獲得した1992年のバルセロナ五輪決勝でジョーダン氏が着用した「エアジョーダン7オリンピック(Air Jordan 7 Olympic)」は、5万ドル(約520万円)から7万ドル(約730万円)の間で落札されるとみられている。

 1994年、ジョーダン氏が米マイナーリーグに挑戦した際に使用していたスパイクも、販売前の予想額で最高9000ドル(約90万円)という高値がついた。

 今回の落札総額が200万ドル(約2億1000万円)に上ると予想している競売元の英クリスティーズ(Christie's)は、米スポーツ専門チャンネルESPNと動画配信大手ネットフリックス(Netflix)が製作した、ジョーダン氏とブルズにスポットライトを当てたドキュメンタリー「ラストダンス(The Last Dance)」が公開されてから、同氏の関連品の価値が高騰していると強調している。(c)AFP