【7月27日 AFP】20中国スーパーリーグ(1部)は26日、第1節の試合が行われ、山東魯能(Shandong Luneng、中国)は大連人職業(Dalian Professional FC)に3-2で勝利。

 新型コロナウイルスに感染し3週間の入院を余儀なくされていたMFマルアン・フェライニ(Marouane Fellaini)が10分間もかけずにヘディングだけでハットトリックをマークし、チームの勝利に貢献した。

 ラファエル・ベニテス(Rafael Benitez)監督が率いる大連は57分、イングランド・プレミアリーグのニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)でプレーしたFWサロモン・ロンドン(Salomon Rondon)が倒れながらヘディングを決め、開幕が遅れた今季のリーグ戦で白星発進を切るかに思われた。

 しかし、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)で活躍したフェライニが打点の高いヘディングで78分、82分、86分と立て続けに3ゴールを決めた。

 2005年、リバプール(Liverpool FC)に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)のタイトルをもたらしたベニテス監督は、ただ呆然(ぼうぜん)とするしかない様子だったが、大連はスウェーデン代表DFマルクス・ダニエルソン(Marcus Danielson)が後半アディショナルタイムに1点を返した。

 同リーグで新型ウイルスに感染したことが明らかになった唯一の選手である32歳のフェライニは、3週間の入院を強いられ、4月中旬に退院した。

 同じくプレミアリーグでプレーした経験を持つ元イタリア代表FWのグラツィアーノ・ペッレ(Graziano Pelle)が先発を外れたため最前線で起用され、CKから2点を挙げたフェライニは「気分が良い。得点を決め、勝利できればいつだってうれしいもの。タフな試合だったが、良いゲームでもあった」とコメントした。

 2019年2月、ユナイテッドから720万ユーロ(約8億9000万円)の移籍金で山東に渡ったフェライニは、「僕は9番タイプ(ストライカー)じゃないけど、もしチームを助けられるならそれもやれる」と続けた。(c)AFP