【7月27日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が、リオネル・メッシ(Lionel Messi)がクラブとの契約を延長することに「疑いはない」と話した。

 26日付の地元スポーツ紙ムンド・デポルティーボ(Mundo Deportivo)に掲載されたインタビューで、バルトメウ会長は「メッシはこのクラブで引退したいと何度も言っており、契約延長に疑いはない」と話した。

 2021年6月でバルセロナとの契約が切れるメッシは、ラジオ局カデナ・セル(Cadena Ser)の報道によれば、今月頭にクラブとの交渉をストップさせた。また、クラブ幹部と意見が対立することも増えている。

 チームは再開後のリーグ戦で調子を崩してレアル・マドリード(Real Madrid)にタイトルを譲り渡し、33歳のメッシも批判を浴びている。

 また、長く取り沙汰されているネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)の復帰の可能性について、バルトメウ会長は、選手のトレードのような形以外では難しいという見方を示した。会長は「今は決断を下しているところだが、選手に関しては、交換の一部でない限り、新戦力を加えるのは非常に難しい」と話している。

 会長によれば、3月から始まった新型コロナウイルスによるロックダウン(都市封鎖)で、クラブは2億ユーロ(約247億円)の収入を失い、2021年までの5か年計画で目標に設定していた年収11億ユーロ(約1160億円)に届かないという。会長は、年収3割減を見込んでいる。

「3月14日以降、われわれのもとには1ユーロも入ってこなくなった」「ショップやミュージアムを閉めなくてはならず、チケット収入もなくなった。開催できなかった試合の分の年間チケット代も払い戻した」

 それでも会長は、選手が報酬カットを受け入れ、また職員の給与を削減する一時的なルールを活用することで、損失を抑えることができたと話した。

「バルセロナが今回のパンデミック(世界的な大流行)の影響を受けなかったと考える人がいるなら、それは間違いだ。欧州のビッグクラブも影響を受けた。そして、欧州で最も稼いでいるバルサは最も影響された」「減りはしたが、われわれは今後も収入面での先頭グループであり続ける」 (c)AFP