【7月26日 AFP】イタリア・セリエA、ボローニャ(Bologna FC)のシニシャ・ミハイロビッチ(Sinisa Mihajlovic)監督は25日、無観客試合は「寒々しいサッカー」だとし、来季も継続するのであればシーズンを中止した方が良いとコメントした。

 51歳のセルビア人指揮官は、「観客なしでプレーするのは良くない。飽き飽きだ」とし、「これがチャンピオンシップを最後までやる唯一の手段だったことは理解しているが、(来季が開幕する)9月からはスタジアムに人が戻ってくることを願う」と続けた。

「来季はプレーしないか無観客でプレーするかを選ばなければならないのであれば、私はプレーしない方がましだ。何年もサッカーに携わっているが、現在のような状況は説明不可能だよ」

「寒々しいサッカーに私は興奮できない。今の試合は練習よりもひどい。ボールの音を聞いているだけだ」「このやり方でプレーするなんて最低だ。こう考えているのは私だけではないと思う」

「今のサッカーはまったくサッカーではない」と続けたミハイロビッチ監督は、「信じられない暑さの中で3日おきにプレーした。その価値がゆがめられている」 と不満をあらわにした。

 また、急性白血病と診断されてがん治療を余儀なくされたミハイロビッチ監督は、「しかしながら私の病気やリーグ中断、そしてほかにもいろいろなことを経験し、チームは昨季よりも大きく飛躍したと言える。早いうちに残留も決めた」と話した。

 新型コロナウイルスの影響による3か月の中断を経てリーグ戦が再開した6月20日以降、ボローニャは9試合で2勝しか挙げられていない。26日には降格圏にいるレッチェ(US Lecce)との対戦を控えている。(c)AFP