【7月26日 AFP】イタリア・セリエA、インテル(Inter Milan)のアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督は25日、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するリオネル・メッシ(Lionel Messi)の獲得に動いているとの報道を否定した。

 この日3-0で勝利したジェノア(Genoa CFC)戦後にコンテ監督は、「(報道は)空想のサッカーの話をしている。いくつもの理由でインテルが近づくことができない状況にある」と報道を打ち消した。

 バロンドール(Ballon d'Or)を6度受賞している33歳のメッシは、プロキャリアをささげてきたバルセロナとの契約が2021年で切れる。

「メッシを欲しがらないような狂人がこの世にいるとは思えないが、彼はわれわれとは程遠い場所にいるし、われわれが築こうとしているものからも遠い」

 また、インテルのジュゼッペ・マロッタ(Giuseppe Marotta)最高経営責任者(CEO)は、現在首位に立つ宿敵ユベントス(Juventus)のクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)に対抗してメッシを獲得するという報道を取り合わず、「レオはわれわれの目標ではないし、彼がバルセロナを離れたがっているとは思えない」とコメントしている。

 一方コンテ監督は、ローン契約が切れるアレクシス・サンチェス(Alexis Sanchez)が8月に控えるヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2019-20)に出場できるよう、クラブがマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)と合意することを期待している。

 膝のけがで長期離脱していたサンチェスは、この日のジェノア戦で2ゴールを挙げたユナイテッド時代のチームメート、ロメルー・ルカク(Romelu Lukaku)とともに得点者として名を連ねた。

「クラブが現状を打破してくれるよう願っている。アレクシスはこれまでずっと起用できなかった」と話したコンテ監督は、「攻撃での質の高いオプションという点でチームに不可欠だ」と続けた。

 アタランタ(Atalanta)を抜き、首位と4ポイント差の2位に順位を上げたインテルだが、ユベントスは26日に行われるサンプドリア(Sampdoria)とのホームゲームで勝利すれば、通算36度目のスクデット(リーグ優勝)獲得が決まる。(c)AFP