超音速旅客機「コンコルド」 墜落事故から20年
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■燃料を食う機体
コンコルドのもう一つの弱点は燃費の悪さだった。航行100キロあたり、乗客1人あたりの燃料消費量は14~17リットルで、現在の機体の4倍以上だ。
■たった14機
開発者は100機以上を販売したいと考えていたが、1976年から2003年までの間に民間飛行機として採用されたのは14機のみだった。内訳は仏航空大手エールフランス(Air France)と英航空会社ブリティッシュ・エアウェイズ(British Airways)がそれぞれ7機で、他の航空会社は購入していない。
近代の標準としては小ぶりなコンコルドの定員は100~144人だった。
■失墜
2000年7月の墜落事故が「終わりの始まり」となった。
2社はいずれも運航を停止した。数か月後には運航が再開されたが、航空業界内での信頼は2001年9月にニューヨークとワシントンで発生した米同時多発攻撃によって揺らぐことになった。
また、より安価で環境に優しい旅への需要も要因となった。
2003年、維持費の高騰と高価な空の旅への需要減による業績の低下を理由に、エールフランスとブリティッシュ・エアウェイズはコンコルドの退役を発表した。(c)AFP