【7月23日 AFP】欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド(Christine Lagarde)総裁は22日、新型コロナウイルスの危機において女性の指導者がより優れた対応をしていると述べ、その率直なコミュニケーションや配慮の示し方を称賛した。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)がインターネット上で行ったインタビューで、ラガルド氏は政策やコミュニケーションの違いは女性が率いる国々においては「とても驚くべきものだ」と指摘。「非常に偏った見方で、今まさにこの瞬間は、中央銀行職員でなく個人として述べるが、女性が良い仕事をする傾向があることを知った」と述べた。

 欧州中央銀行の初の女性総裁となったラガルド氏は、ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相を称賛。メルケル氏が科学に基づいたアプローチを採用したことを一例に挙げ、新型コロナウイルスのデータや感染拡大ペースに関する「非常に率直で透明性の高い」説明により、市民がマスク、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)や行動制限が必要な理由を理解するのを手助けしたと説明した。

 ラガルド氏によると、台湾、ベルギー、ニュージーランドの女性指導者も「悪い知らせを伝える際にも、明確な説明ともっともな勧告をした」という。(c)AFP