【7月22日 AFP】米ハリウッド女優のナタリー・ポートマン(Natalie Portman)さんら有名人から成る投資グループが、女子プロサッカーチームを設立し、2022年の米ナショナル・ウィメンズ・サッカーリーグNWSL)参戦を目指すことが分かった。同リーグが21日に発表した。

 NWSLは、ポートマンさんを筆頭とした「女性が過半数を占める創設グループ」が「2022年のキックオフに向けて、プロサッカーチームをロサンゼルスに誘致する独占権を確保した」と発表。チーム名はまだ決まっていないが、「グループ名はホームのロサンゼルスにちなんだ『エンゼルシティ』を正式名称に定めた」という。

 NWSLに参戦するのはこれで11チーム目で、現在は9チームでリーグ戦を行っているが、2021年からはレーシング・ルイビル(Racing Louisville FC)が参戦を予定している。

 創設グループには、女子テニスのスーパースターであるセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams)やハリウッド女優のジェシカ・チャステイン(Jessica Chastain)さん、エヴァ・ロンゴリア(Eva Longoria)さん、アメリカ・フェレーラ(America Ferrera)さん、ジェニファー・ガーナー(Jennifer Garner)さんも名を連ねている。

 他には、セレーナの娘であるアレクシス・オリンピア(Alexis Olympia)ちゃんや、ミア・ハム(Mia Hamm)氏、ローレン・ホリデー(Lauren Holiday)氏、アビー・ワンバック(Abby Wambach)氏といった米国女子代表のOBも創設メンバーに入っており、会長はゲーム会社創業者のジュリー・アーマン(Julie Uhrman)氏が務める。

 2011年に『ブラック・スワン(Black Swan)』でアカデミー主演女優賞を受賞したポートマンさんは、エンターテインメント業界内のセクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)に抗議する「タイムズ・アップ(Time's Up、もうおしまいの意)」などの運動に積極的に携わってきた人物でもある。

 ポートマンさんは、「本日、私たちが喜ばしい一歩を刻み、女性が過半数を占める初めてのオーナーグループとなったことを発表します」「スポーツは一体感を楽しくもたらす手段であり、アメリカ社会とプロの世界双方で、女子選手のためになる具体的な変化を起こす力があります」と話し、「社会に大きなインパクトを与え、ロサンゼルスの若者がスポーツに触れる機会を増やすことに全力を注ぎたい」とチームの目標を語った。(c)AFP