【7月20日 AFP】米ニュージャージー州で19日、運輸大手フェデックス(FedEx)の配達員を装った男が連邦地裁のエスター・サラス(Esther Salas)判事(51)の自宅を襲撃し、判事の息子を射殺、夫を負傷させる事件が起きた。

 ABCはサラス判事にけがはなかったと報じ、CNNなどは情報筋の話として、息子のダニエル・アンダル (Daniel Anderl)さん(20)が訪問者に対応しようと玄関に出たところ射殺されたと伝えた。

 サラス判事の友人でノースブランズウィック(North Brunswick)郡区のフランシス・ウォマック(Francis Womack)区長はABCに対し、ダニエルさんは「心臓を撃たれた」と述べた。

 ニュースサイト「ニュージャージー・グローブ(New Jersey Globe)」は、刑事事件の弁護士で元検事でもあるサラス判事の夫、マーク・アンダル(Mark Anderl)氏は負傷して手術を受け、重体だが容体は安定していると報じた。

 米連邦捜査局(FBI)のニューアーク(Newark)地方局はツイッター(Twitter)に、「エスター・サラス判事の自宅で起きた銃撃事件を捜査している」と投稿した。

 複数の報道は警察関係者の話として、犯人はフェデックスの配達員の制服を着ていたとみられると報じた。

 現時点では動機は明らかになっていない。

 ウォマック氏はABCに対し、「サラス氏は判事として時折脅迫を受けることがあったが、最近は全くなかったとみんなが言っている」と述べた。

 サラス判事は、2010年にバラク・オバマ(Barack Obama)大統領(当時)に指名され、ヒスパニック系の女性として初めてニュージャージー州連邦地裁の判事になった。(c)AFP