【6月28日 AFP】米シカゴで、1歳の男児を乗せて母親が運転していた車が別の車から銃撃を受け、男児が死亡、母親が負傷する事件が起きた。同国第3の都市シカゴの警察当局は、まん延する銃犯罪に慣れてはいるものの、今回の事件に大きな衝撃を受けている。

 地元警察の発表によると27日午後、22歳の母親が車で帰宅中、銃撃犯が車を並べ、車内から8発前後の銃弾を発砲。男児の胸部に命中し、母親の頭部をかすった。

 シカゴ警察のフレッド・ウォーラー(Fred Waller)氏は、同市南部の事件現場付近で記者団に対し、「こうしたことがあまりにも頻繁に発生している」「いつやむのか? いつもうたくさんだと言えるのか?」と憤った。

 この1週間前には、同市西部で父親の運転する車に乗っていた3歳の男児が、似たような状況で銃撃を受け死亡している。

「3歳児を殺害した人物を捕まえる。この子を殺害した人物も同様だ」とウォーラー氏は力を込めた。

 これまでのところ逮捕者はおらず、警察は2つの事件の捜査を続けている。(c)AFP