【7月20日 AFP】米ツイッター(Twitter)は、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の選挙キャンペーンの動画に米ロックバンド、リンキン・パーク(Linkin Park)の楽曲が無断に使用されたとして、この動画を削除した。リンキン・パークはこの動画の公開中止を求めていた。

 動画に使用されていたのは、2001年のヒット曲「イン・ジ・エンド(In the End)」のカバーバージョンで、ホワイトハウス(White House)のソーシャルメディアを担当するダン・スカビーノ(Dan Scavino)氏がツイッターに投稿し、トランプ氏が18日にリツイートしていた。

 この投稿は現在「このメディアは、著作権者からの申し立てにより無効になりました」と表示されている。

 リンキン・パークはツイッターへの投稿で、過去にも現在もトランプ氏を支持しておらず、トランプ氏および同氏の団体に楽曲の使用も許可していないと表明し、楽曲の停止命令が出たと明らかにした。

 トランプ氏の楽曲使用に苦情を申し立てたのは、リンキン・パークが初めてではない。英ロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズ(The Rolling Stones)も先月、トランプ陣営が選挙キャンペーンで自分たちの曲の使用をやめなければ法的措置を講じると警告していた。

 このほかにも、クイーン(Queen)、リアーナ(Rihanna)さん、エアロスミス(Aerosmith)、アデル(Adele)さん、、ニール・ヤング(Neil Young)さん、デキシーズ・ミッドナイト・ランナーズ(Dexy's Midnight Runners)、パニック!アット・ザ・ディスコ(Panic! At The Disco)といったアーティストや、米ロックミュージシャン、故トム・ペティ(Tom Petty)さんの遺族が、トランプ氏による楽曲使用に抗議している。(c)AFP