【7月19日 AFP】コンゴ民主共和国(旧ザイール)の保健当局は、同国北西部でエボラ出血熱の感染が拡大していることを明らかにした。数週間前には2000人超が死亡した別の地域での流行が終息したと公式に宣言しており、警戒感が高まっている。

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 保健省が17日に発表した集計によると、交通の要衝となっている赤道(Equateur)州ムバンダカ(Mbandaka)では、6月1以降に54人の感染が確認され、うち22人が死亡した。さらに4人の感染が疑われているという。

 同国でエボラが流行するのは、ウイルスが1976年に特定されて以来11度目。

 今年6月25日には、2年前に東部地域で始まった流行の終息を宣言。世界保健機関(WHO)によると、両地域の流行に共通のウイルス株はないという。

 同国は新型コロナウイルス対策でも苦戦しており、これまでに8249人が感染、うち193人が死亡した。WHO関係者は、保健上の危機が2つ重なったことで、エボラに対応するための資金が不足する可能性があるとして警戒している。(c)AFP / Junior KANNAH / Samir TOUNSI à KINSHASA