【7月15日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のシャルケ04(Schalke04)に所属するラビ・マトンド(Rabbi Matondo)が、因縁の宿敵であるボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)のユニホームを着てトレーニングをしている写真がSNSに投稿され、サポーターの怒りを買っている。

 ウェールズ出身のマトンドは英カーディフ(Cardiff)のジムで、ドルトムントのジェイドン・サンチョ(Jadon Sancho)のユニホームを着てトレーニングしていた。クラブ同士はライバルだが、マトンドはサンチョと友人で、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)のユースで共に過ごした仲だった。

 これを受けてシャルケのヨッヘン・シュナイダー(Jochen Schneider)スポーティング・ディレクター(SD)は、独スポーツ通信社SIDに対し「マトンドには電話で、ああした配慮の足らない行動に対する私の意見をはっきり伝えた」と話した。

「まだ19歳だが、だからといって許されることではない」「ピッチ内外の間違った振る舞いに対しては、正しい対応を示す必要があるとはっきり言っておいた」

 両クラブは、わずか30キロメートルほどしか離れていないゲルゼンキルヘン(Gelsenkirchen)とドルトムント(Dortmund)をホームとするチームで、西ドイツの工業の中心地ルール(Ruhr)地方を二分する激しいライバル関係で知られる。

 そのためマトンドの写真はすぐさまシャルケファンの標的となり、ネットには「もう出て行っていいよ!」や「ラビ・マトンドがBVBのユニホームを着てジムにいる。合成写真じゃなくて!」といった怒りのコメントがあふれた。

 中には、賭けかなにかで着たのではないかと擁護するファンもいたが、怒りに燃えるあるファンは「自分にとって、サッカーの世界であれはNGで、賭けだからとか、黄色が好きだからとかそんなのはどうでもいい」と書き込んだ。

 マトンドは2019年1月、シティから移籍金1000万ユーロ(約10億7000万円)でシャルケに加入。一方、20歳のサンチョは2017年8月にドルトムントへ加入している。(c)AFP