【7月4日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に移籍したマリオ・ゲッツェ(Mario Goetze)が、2日に行った入団会見で、チームスポンサーのライバル企業のTシャツを着て臨むという失態を早くも犯し、クラブに恥をかかせた。

 入団会見でゲッツェは、クラブのスポンサーである独スポーツ用品大手アディダス(Adidas)のライバル企業、ナイキ(Nike)のTシャツを着用して、カメラに向かってポーズを取っていた。

 バイエルンは10年間にわたってアディダスと高額のスポンサー契約を結んでおり、2020年まで契約が残っている。またアディダスは、欧州チャンピオンズリーグ2012-13(UEFA Champions League 2012-13)を制したバイエルンの株式の9.4パーセント、額にして7700万ユーロ(約100億円)相当を保有している。

 同じブンデスリーガのライバルであるボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)から今季加入した21歳のゲッツェは、バイエルンの選手として初めて臨んだ記者会見で、自身の個人スポンサーであるナイキのロゴが胸に大きくプリントされたTシャツを着ており、これにクラブは顔を赤くした。

 クラブ広報のマーカス・ホーウィック(Markus Hoerwick)氏は「アディダスにはすぐに連絡を取って謝罪した。あのTシャツのおかげで、クラブはちょっとした騒ぎになった」とコメントした。

 ゲッツェのマネージメント会社もアディダスと連絡を取り、過ちを謝罪した。一方、ナイキ広報のオラフ・マーコフ(Olaf Markhoff)氏はミュンヘン(Munich)のアーベントツァイトゥング(Abendzeitung)紙に対して、会見に臨むゲッツェの服装の選択に同社には一切関与していないとし、「私たちにそこまでの影響力はない」とコメントしている。(c)AFP