米国務長官、TikTok含む中国製アプリ禁止を「検討」
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【7月7日 AFP】米国のマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)国務長官は6日、中国政府がティックトック(TikTok)を含む中国製のソーシャルメディアアプリを使ってユーザーを監視しているとの疑惑をめぐり、米政府が使用を禁止することを「検討している」と明かした。
インドはすでに、国家安全保障とプライバシーに関わる懸念から、広く人気を集めていたティックトックを禁止し、その他複数の国々も同様の対応を検討しているとされる。
ポンペオ氏は6日、米FOXニュース(Fox News)の司会者ローラ・イングラハム(Laura Ingraham)氏から米国は「特にティックトック」といったアプリの遮断を検討すべきかと問われると、トランプ政権は「この件を非常に真剣に受け止めている」とし、「われわれは確かにそれを検討している」と話した。
同氏によると、米国は「長期間」にわたり、インフラ上で中国製のテクノロジーが使われているという「問題」について取り組んでおり、「実際に進展している」という。
さらに「人々の携帯電話に中国製アプリが入っていることについて、国が解決すると約束できる」と述べ、「大統領の前で話題にしたくないが、われわれが検討していることの一つだ」と話した。
その一方で中国当局は「国家安全維持法」を適用して、香港でインターネットの検閲とユーザーデータへのアクセスをすべく、迅速な動きを見せている。だが米国のIT大手各社は、人権への懸念を理由に抵抗を示している。インターネットの検閲に関するプランは、6日に公表された116ページの政府文書に含まれており、他にも令状なしの捜査や、公安に関する捜査のための監視を認めるなど、警察の権限拡大も記されていた。(c)AFP