ヘンリー王子、英連邦は過去の過ちを「認めるべき」
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【7月7日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry、35)が、英国とその旧植民地などから成る英連邦(Commonwealth)に対し、植民地時代の過ちを認めるよう呼び掛けた。
ヘンリー王子は、祖母エリザベス女王(Queen Elizabeth II)が首長となっている英連邦の若者を支援する慈善団体「クイーンズ・コモンウェルス・トラスト(Queen’s Commonwealth Trust)」の会長を務める。6日、同団体が主催した若者リーダーらのビデオ会議に、現在拠点としている米国から妻のメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)とともに参加。今回の会議は、アフリカ系米国人のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡した事件をきっかけに世界に広がっている「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動を受けて開かれた。
会議では、1日に同団体の公式サイトで公開されたヘンリー王子のビデオメッセージが流された。この中で王子は、制度化された人種差別に対する個人的な取り組みについて語り、社会に人種差別が「存在する余地がない」にもかかわらず、あまりにまん延していると発言。「英連邦を見渡すと、私たちに過去を認めることなくして前進できる道はない」と語った。
さらにヘンリー王子は、「非常に多くの人々が過去を認め、そうした過ちを正そうとする素晴らしい仕事をしてきたが、まだやるべきことがたくさんあると私たち全員が認識していると思う」「簡単にはいかないだろうし、心地の良くないこともあるだろうが、やらなければならない。なぜなら、全ての人のためになるからだ」と述べた。(c)AFP