【4月20日 AFP】英王室を離脱したヘンリー王子(Prince Harry)とメーガン妃(Meghan, Duchess of Sussex)は19日、「不合理に歪められ、間違いだらけで、プライバシーを侵害する」報道を行ったとして英大衆紙主要4紙を非難し、今後の関与を一切拒否する方針を表明した。英メディアが報じた。

 英紙ガーディアン(Guardian)によると、夫妻は英大衆紙のサン(Sun)、デーリー・メール(Daily Mail)、ミラー(Mirror)、エクスプレス(Express)の各編集部に宛てた書簡で痛烈な批判を展開。これら4紙には今後「一切の裏付け情報を提供せず、関与もしない」と宣言した。

 同紙の引用によれば、夫妻はこれまで知人をはじめとする人々の人生が「広告収入増につながるみだらなゴシップという他にこれといった理由もなく、めちゃくちゃにされるのを見てきた」と書簡には記されている。

 英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)のマーク・ディ・ステファノ(Mark Di Stefano)記者がツイッター(Twitter)に投稿した書簡の写しには、「この方針は批判を避けるためではない。公共の場での対話を遮断するわけでもないし、正確な報道を検閲するものでもない」とある。その上で2人は、「釣り見出しと歪曲(わいきょく)によって稼ぐ仕組みの道具」として利用されたくないと主張している。

 ガーディアンは夫妻の書簡を「メディアの大部分に対する前例のない攻撃」と評した。

 ただ、夫妻は新方針について、全メディアに適用されるものではなく、引き続き世界中の記者たちと協力していくと書簡で述べている。(c)AFP