【6月29日 AFP】19-20スペイン1部リーグは28日、第32節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はカゼミーロ(Casemiro)が決勝点を挙げ、アウェーで最下位RCDエスパニョール(RCD Espanyol)に1-0で勝利。カリム・ベンゼマ(Karim Benzema)がまたしても華麗なパフォーマンスを見せたレアルは、2位FCバルセロナ(FC Barcelona)との勝ち点差を2に広げた。

 バレンシア(Valencia CF)戦で今季のベストゴールにもなり得るボレーを決めたベンゼマはこの日、鮮やかなヒールパスから決勝点をお膳立てし、ベストアシスト選手になる資格を手にしたかもしれない。

 前日にバルセロナが敵地でセルタ(Celta de Vigo)と引き分けたため、レアルと2位の勝ち点差は2月からでは最も大きくなり、直近8年で2度目となるリーグタイトルに向けて視界は広がった。

 ベンゼマは「非常に重要な勝利」と振り返った。「僕らがバルセロナに目を向けていないとは言えないし、もちろん注目している。けれど、チームは自分たちのリーグ戦に集中している。残りの試合数は多くないし、これからはすべての試合が決勝だ」

 30日に行われる試合でホームのバルセロナが好調のアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)から勝ち点3を逃せば、レアルは7月2日に行われるヘタフェ(Getafe CF)とのホームゲームを前に、さらにリードを広げるチャンスを手にするかもしれない。

 アトレティコ戦の後、立て直しに成功したビジャレアル(Villarreal CF)や、地元のライバルで、フランシスコ・ルフェテ(Francisco Rufete)新監督の下で粘り強い戦いを見せ、最後まで踏ん張りを見せるかもしれないことを証明しているエスパニョールとの試合を控えているバルセロナの方が、レアルよりも厳しい戦いを強いられるのは間違いない。

 ベンゼマが鮮やかなアシストを見せたこの試合の前には、ビジャレアルのサンティ・カソルラ(Santi Cazorla)も信じられないような華麗なボールコントロールからジェラール・モレノ(Gerard Moreno)のゴールをお膳立てし、同チームがバレンシアを2-0で下した。

 35歳のカソルラは、GKからの60ヤード(約55メートル)のキックを完璧なタッチで流すと、モレノがボレーシュートを突き刺した。パコ・アルカセル(Francisco ‘Paco’ Alcacer Garcia)にもゴールが生まれたビジャレアルは、4位セビージャFC(Sevilla FC)に3ポイント差と迫っている。(c)AFP