【6月23日 AFP】スペインの検察当局は22日、イングランド・プレミアリーグのエバートン(Everton)を指揮するカルロ・アンチェロッティ(Carlo Ancelotti)監督を脱税の罪で訴追したと発表した。

 当局によれば、アンチェロッティ監督は同国1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)を率いていた2014年から2015年にかけ、2度にわたって総額106万2000ユーロ(約1億2700万円)の脱税をしたとされている。

 起訴を進めるには裁判所に訴訟を受理される必要があり、その後で最終的にアンチェロッティ監督を召喚することになる。

 アンチェロッティ監督はレアル時代の給与所得を申告していたものの、「肖像権収入だけでなく、クラブとの関連や、その他のブランドとの関連契約に由来する収入」を申し出ていなかったと当局は述べている。

 当局はさらに、アンチェロッティ監督は「国庫への義務を逃れる」ために脱税していたと主張しており、そうした収入の受取人の身元を税務当局から隠すために「複雑なペーパーカンパニー組織」に頼っていたと告発している。

 レアルを2シーズン率いたアンチェロッティ監督は、2014年に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2013-14)と14クラブW杯(2014 FIFA Club World Cup)で優勝を果たした。(c)AFP