【6月29日 AFP】サッカーのリオデジャネイロ州選手権で、再開に反対していたボタフォゴFR(Botafogo FR)が28日、リーグに復帰したものの、横断幕で抗議を行った。

 無観客で行われたADカボフリエンセ(AD Cabofriense)との試合で、本田圭佑(Keisuke Honda)らボタフォゴの選手は「優れた対策とは命を尊重するもの」と書かれた横断幕を手にして入場すると、背中に「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と最前線で闘うプロフェッショナルに感謝を」と書かれたユニホームを着てプレーした。

 チームは世界で広がっている人種差別への抗議活動にも参加し、ユニホームの前面には突き上げた拳と「Vidas Negras Importam(黒人の命は大切)」の文字が描かれていた。開始前には選手による膝つき抗議もあった。

 リオ州の4強に数えられるボタフォゴは、フルミネンセ(Fluminense)と共に、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制できていない中でサッカーを再開したマルセロ・クリベラ(Marcelo Crivella)市長の判断に反対し、当初は不参加を認められていたが、その後に今週末からリーグに復帰するよう裁判所の命令が下った。

 ボタフォゴが6-2でカボフリエンセを下した試合後には、同じエスタジオ・オリンピコ・ニウトン・サントス(Estadio Olimpico Nilton Santos)でフルミネンセ対ボルタレドンダFC(Volta Redonda FC)の試合も行われた。フルミネンセはリオデジャネイロ州サッカー連盟(FERJ)との争いに勝利し、本来の本拠地であるマラカナン・スタジアム(Maracana Stadium)を使わない権利を勝ち取っている。

 リオ州は今月、南米の先陣を切ってプロサッカーの試合を3か月ぶりに再開させ、26日にはこちらもいち早く、当面は距離を4平方メートルあけるという条件付きで、7月10日からファンのスタジアム入場を認める法令を市が出した。

 ブラジルは米国に次いで新型ウイルスの被害が大きい国で、これまでに130万人以上が感染し、5万7000人以上が死亡している。(c)AFP