【6月28日 AFP】仏化粧品大手ロレアル(L'Oreal)は27日、自社商品から「ホワイトニング(美白)」などの言葉を排除すると発表した。世界各国では最近、人種差別に抗議するデモが広がっており、大企業の間でもこれに対応する動きが広がっている。

 同社は短い発表文で、肌の色を均一にする製品から「ホワイト/ホワイトニング」のほか、色白を指す「フェア/フェアネス」、明るい色合いを指す「ライト/ライトニング」の文言を削除すると表明した。

 米国で先月、黒人のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警察の拘束下で死亡した事件は、世界各地で反人種差別運動「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」を巻き起こし、ロレアルなどの企業が展開する美白製品に対する批判にもつながっていた。

 ロレアルに先立ち、英国・オランダ系の食品・日用品大手ユニリーバ(Unilever)や、米医薬品大手ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)、米食品大手マーズ(Mars)なども、自社製品の宣伝方法や商品イメージを変更する措置を取っている。(c)AFP