【6月26日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)は25日、2023年に行われる女子W杯(FIFA Women’s World Cup 2023)の開催地にオーストラリアとニュージーランドの両国を選出した。これを受け、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相は「初物尽くしの歴史的な大会」を約束した。

 2023年大会に向けた招致活動では、今週初めに日本が立候補を取りやめており、圧倒的有利とみられていた両国がライバルのコロンビアを破った。

 FIFA評議会メンバーによる投票で、オーストラリアとニュージーランドは有効投票35票のうち22票を獲得。一方のコロンビアは、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長やその他の欧州メンバーの支持を含む13票を集めた。

 米国の優勝で幕を閉じた昨年のフランス大会(FIFA Women’s World Cup 2019)には24チームが参加したが、2023年大会は初めて32か国が出場する見通しとなっている。

 アーダーン首相は発表文の中で「アジア太平洋地域内外の女子サッカー界にとって、重要で永続的な財産を残す初物尽くしの歴史的な大会になるだろう」と記した。

 両国の共同提案によれば、大会は2023年の7月から8月にかけて行われ、開幕戦はニュージーランド・オークランド(Auckland)にあるイーデン・パーク(Eden Park)で、決勝はオーストラリア・シドニーで開催されるという。

 試合はニュージーランドの5都市にオーストラリアの7都市を加えた12都市13会場で行われ、シドニーには2会場が用意される。グループステージの試合は、4グループずつに分かれて両国で開催される予定。(c)AFP