【6月24日 AFP】イングランド・プレミアリーグ、バーンリーFC(Burnley FC)のマイク・ガーリック(Mike Garlick)会長は、22日に行われた敵地でのマンチェスター・シティ(Manchester City)戦で「White Lives Matter(白人の命は大切)」と書かれたバナーが飛ばされたことを受け、「人種差別主義者の根絶」を誓った。

「White Lives Matter Burnley」と書かれたバナーは、選手と審判が膝をついて「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」運動に連帯を示した直後、エティハド・スタジアム(Etihad Stadium)の上空で確認された。

 バーンリーが、この飛行機を飛ばした人たちに永久追放処分を科すと約束したことを受け、ガーリック会長は「われわれはこうした人種差別主義者を根絶する。彼らがやがて処分されるのは間違いない」と、米スポーツ専門チャンネルESPNにコメントした。

「こうした人々に確実に正義が成されるよう、できることは何でもする」

「明確にしよう。あの飛行機はわれわれの名前の下で飛ばされたわけではないし、バーンリーFCとは一切関係がない。誠に遺憾だ」

「だが、それについて話さねばならない。隠すことはできないし、そうするつもりもない」

「私はあの試合で現地にいたし、8年にわたって会長や共同代表を務めている。この役職に就いていることを常に誇りに思っていたが、昨夜はバーンリーの会長であることを名誉に感じなかったと言える」

 このバナーは激しい非難を受けたが、この件について捜査を行ったランカシャー(Lancashire)州警察は、犯罪性はなかったと述べた。

 ランカシャー州警察のラス・プロクター(Russ Procter)警視正は、「ランカシャー州警察は、昨夜エティハド・スタジアムの上空に飛ばされた『White Lives Matter』のバナーについて、本日大マンチェスター警察(Greater Manchester Police)や民間航空局(Civil Aviation Authority)、英公訴局(The Crown Prosecution ServiceCPS)と連絡を取り合った」と語った。

「この件に関して入手可能なすべての情報を精査した結果、現時点で確認されている刑事犯罪はないという結論を下した」 (c)AFP