【6月19日 AFP】ジョン・F・ケネディ(John F. Kennedy)元米大統領のきょうだいの中で最後の存命者だった、ジーン・ケネディ・スミス(Jean Kennedy Smith)さんが死去した。92歳。1990年代に駐アイルランド米大使を5年間務め、北アイルランドの和平実現に貢献した。

 スミスさんは17日、米ニューヨークのマンハッタン(Manhattan)の自宅で死去した。死因は明らかにされていない。

 アイルランドのレオ・バラッカー(Leo Varadkar)首相はスミスさんについて、「彼女の勇敢で断固たる外交手腕がわが島に平和をもたらす助けとなり、和平が不確実だった時代、すべてのコミュニティーと、和平に向け尽力するすべての人の懸け橋となり、道を開いた」と声明を発表した。

 スミスさんは1928年2月20日、米マサチューセッツ州ボストン(Boston)で生まれた。ジョゼフ・P・ケネディ(Joseph P. Kennedy)とローズ・ケネディ(Rose Kennedy)の間に生まれた子ども9人のうちの第8子だった。

 ケネディ家はその後、米国で最も有名な政治家一族となり、米国民を魅了し続けることになった。

 スミスさんは政治の表舞台から離れた日々を過ごしていたが、1993年にビル・クリントン(Bill Clinton)大統領(当時)によりアイルランドの首都ダブリン駐在の米大使に任命された。(c)AFP/Peter HUTCHISON