■「これはリンチだ」

 AFPがインタビューした数人の人たちは、フューラーさんが自殺したとの考えを退け、これは「リンチ」であり、KKKの同調者が関与した可能性を疑っていると語った。

 ディー・ジョンソン(Dee Johnson)さん(64)は、「黒人は首つり自殺をしない」「それはわれわれがしないことだ」と言い、「われわれは歴史を繰り返すつもりはない」と述べた。

 ジョンソンさんによると、KKKの支持者らの声がこの地域で大きくなったのは、ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏が大統領に就任してからだという。さらに、この地域では南部連合国旗の掲揚も増えている。

 フューラーさんの遺族を代表する弁護士ジャモン・ヒックス(Jamon Hicks)氏は、この事案を当初すぐに終わらせようとした地元警察を批判した。

「自殺であり殺人ではないとの結論に急いだことは、非常に受け入れがたい。とりわけ発見されたフューラーさんの様子──木からつり下がっていたことをみれば」とヒックス氏は話す。「米国のアフリカ系米国人にとって、木からつるすというのはリンチだ」

 フューラーさんの姉ダイアモンド・アレクサンダー(Diamond Alexander)さんは、フューラーさんは人生を楽しんでおり、「世慣れた」人間だったと語る。

「弟は自殺じゃない。逆境に強かった」とアレクサンダーさんは週末に行われた通夜で語った。

 フューラーさんの親しい友人トミー・アンダーソン(Tommie Anderson)さんは、フューラーさんを「知り合いの中で最も優しい人」と呼び、通行人がフューラーさんの遺体を発見した午前3時40分に、フューラーさんが外に出ることは絶対にないと述べている。