【6月27日 東方新報】中国・上海市で初の「夜生活フェア」が今月6日にスタートした。夜店や夜食、夜遊びなどのテーマで、バー・デーや深夜食堂デー、深夜書店デー、不夜城ショッピングデーといった180あまりにわたるイベントを連日行い、新型コロナウイルス感染症流行で落ち込んでいた上海の夜型消費を取り戻し、夏の夜の活気を取り戻そうというのが狙いだ。

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 上海市の若者に人気のランドマーク巨鹿路158坊は「夜生活フェア」活動の一つ、「上海バーフェア」のイベント現場だ。夜10時には、観光客でいっぱいになっていた。

 新型コロナウイルス感染症の鎮静化が比較的早かった上海では、すでにバーの客足は戻り始めていたという。上海市バー産業協会の葉丁源(Ye Dingyuan)常務会長によれば、協会所属の店から20軒のバーをサンプルに調べたところ、3、4、5月分の売り上げ状況は、前年同期比で16%増だったという。

 158坊の運営総監督を務める王功鳴(Wang Gongming)氏は6、7日の2日間で158坊に訪れる客足はすでに前年同期のレベルに回復しているという。

 また豫園(Yuyuan)の夜市も見逃してはならない。豫園は明代の庭園で、全国重点文物保護単位の一つだが、その周辺の豫園商場はお土産屋や飲食店がひしめく。上海の6月6日夜、豫園の夜店は以前に増してにぎわっていた。豫園の中心地の九曲橋湖心亭は、船上ショーが一日3回上演され、漢服を着こんだ民族音楽バンドが湖心亭からライトアップされた船で出発して逆時計回りで湖をゆっくり回りながら、演奏。一幅の江南絵巻物のような優雅なひと時を提供していた。

 また豫園夜市には、「錦衣衛巡ツアー」という新しいプログラムが加わった。豫園商城の保安員たちが古代の衛兵のコスプレをしてパトロールするのだが、このとき、ちょっとしたパフォーマンを見せて、観光客を笑わせている。

 海の歩行者天国「外灘楓径」も一見の価値ありだ。110を超えるブランドショップと提携し、社交、美食、演芸、クリエーティブグッズ、ゲーム、バーの六大テーマでの消費を促進。世界各国の美食レストランが集まり、一日中、大道芸や音楽演奏など、さまざまな演芸イベントが屋外で行われている。

 上海夜生活フェアスタート初日の夜、黄浦区(Huangpu)、浦東区(Pudong)、静安区(Jing’an)など12の繁華街で60以上のショッピングモールが営業時間を23時まで延長。47の博物館、美術館も夜間の開館を実施し、25の書店が深夜書店営業を行った。フェア期間中の週末は地下鉄も24時間営業。道路の臨時パーキングエリアも増設され、夜間交通の利便性も図られている。

「夜上海」とうたわれる上海は夜が更けるほど美しい。新型コロナウイルス感染症の流行期間中は夜歩きも我慢を強いられてきたが、これから不夜城を満喫できる季節の到来だ。(c)東方新報/AFPBB News