■新規の病に特に弱いピグミー

 ピグミーの人たちは、新しい病気には特に脆弱(ぜいじゃく)だとされている。健康状態が全般的に貧弱で、その大多数は貧しくて医者にもかかれない貧困の中にある。さらにその生活様式のためだ。

 ピグミーの集団的で半遊牧民的生活様式は、ウイルスの拡散を加速する恐れがあると、アモレット氏は指摘する。「ピグミーの人たちはたばことコーヒーの回し飲みを続けており、また各小屋には5人から10人が住んでいる」という。

 だが、ピグミーの人たちを説得するのは必ずしも容易ではない。特に森林の外の生活を選んでいる人たちは難しい。また、保護区自体にも危険がある。

 ザンガサンガ保護区の生物多様性保存の責任者であるアランス氏は、ウイルス感染拡大が悪化し、保護区を守る資金がさらに限られるため、密猟が拡大しかねないと言う。つまり、ピグミーは常に、武装した密猟者の脅威にさらされているのだ。