【6月16日 CNS】中国・国家航天局探月与航天工程中心の微博(ウェイボー、Weibo)公式アカウントによると、「嫦娥(Chang'e)4号」月面着陸機と「玉兔(Yutu)2号」月面探査車は15日、それぞれ午後1時49分と午前0時54分に寒く長い月の夜の休眠状態を終え、陽光を浴びて自ら目を覚まし、19回目の月の昼を迎えた。この時点で、嫦娥4号の月面での滞在期間は地球時間で529日となった。

 佳木斯市(Jiamusi)とカシュガル市(Kashgar)にある深宇宙観測所では、中国初の火星探査に通信サービスを提供するため、1か月余りの時間をかけて改造工事が行われ、13日に完成した。現在、通信は正常に回復し、「玉兎2号」の月の裏側での任務を引き続きサポートしている。

 今回の月の昼においては、2機に搭載の機器を計画通り稼働させ、引き続き科学探査を進めるとしている。17回目の月の昼に採取した画像データに基づき、「玉兎2号」の現在位置から西南の方向に3メートルほど離れた場所で、直径約1.3メートル、深さ約20センチの穴があり、穴の中央部と東南側に反射率が高い物質があり、周囲の月面の土壌とは明らかに異なることが判明している。今回の月の昼では、赤外分光器を用いて重点的にこの穴の状況を調査する予定。「嫦娥4号」がより多くの科学データを採取し、人類の月探査と宇宙科学の発展に貢献をすることが期待される。(c)CNS/JCM/AFPBB News