【6月14日 AFP】フランス南部トゥーロン(Toulon)の基地で改修工事中の攻撃型原子力潜水艦「ペルル(La Perle)」で12日に火災が発生した。火は14時間後に消し止められ、放射能漏れはなかった。フロランス・パルリ(Florence Parly)国防相が13日明らかにした。関係者は重大な事故だったと話している。

 仏海軍によると、火災は12日午前10時半(日本時間同日午後5時半)ごろ、ペルルの艦首下方部分で発生。約100人の消防隊員と150人の支援要員による消火活動で、火は13日午前0時(日本時間同日午前7時)ごろ消し止められた。

 これに先立ち、海軍は、死傷者はいなかったと述べるとともに、改修工事のため核燃料はペルルから取り出されていたため、放射能漏れのリスクはないと発表していた。被害規模や出火原因は今のところ不明だが、政府系造船企業ナバル・グループ(Naval Group)改修センターの関係者は「重大な」事故だったと語った。

 ペルルは、仏海軍の攻撃型原子力潜水艦6隻のうちの一隻。(c)AFP