フランスの次期攻撃型原子力潜水艦、北部シェルブールで竣工式
このニュースをシェア
【7月13日 AFP】フランス北部シェルブール(Cherbourg)で12日、次期攻撃型原子力潜水艦バラクーダ(Barracuda)級1番艦シュフラン(Suffren)の竣工(しゅんこう)式が行われ、エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)仏大統領も出席した。バラクーダ級は、今後数十年にわたって仏海軍の優位性を確実にするために建造されている。
フランスの潜水艦の竣工は10年ぶり。全長99メートルのシュフランは、フランスの政府系造船企業ナバル・グループ(Naval Group)がフランス海軍用に建造。オーストラリアは既に、通常動力型のバラクーダ12隻を発注している。
バラクーダ級は、1980年代に就役したリュビ(Rubis)級の後継艦として設計された。任務は、空母や弾道ミサイル搭載原子力潜水艦といった戦略的に重要な艦の護衛だが、敵艦の追跡や情報収集も行う。射程1000キロの長距離巡航ミサイルを搭載するほか、機雷の敷設も可能。また、船体に取り付けたドライデッキ・シェルターに、特殊部隊用の小型潜水艇を格納することもできる。
シュフランは今月中に進水して海上公試を始め、2020年夏までに仏南部のトゥーロン(Toulon)港で仏海軍に正式に引き渡される予定。(c)AFP/Mathieu Rabechault and Laurence Benhamou