【6月13日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のジム・ブライデンスタイン(Jim Bridenstine)長官は12日、先月行われた史上初の民間企業による有人宇宙飛行を指揮したキャシー・リーダース(Kathy Lueders)氏が、女性として初めて有人宇宙飛行部門の責任者に昇進したと明らかにした。

 ブライデンスタイン氏はツイッター(Twitter)で、「キャシー・リーダース氏がNASAの有人探査部門(Human Exploration & Operations Mission Directorate)を率いる責任者に選ばれた」と述べた。

 1992年にNASAに入ったリーダース氏は、米宇宙開発企業スペースX(SpaceX)が開発した宇宙船に国際宇宙ステーション(ISS)に向かう2人の宇宙飛行士を乗せて5月30日に打ち上げられた、史上初の民間企業による有人宇宙飛行を統括した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)政権の構想では、NASAは2024年に大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」と米航空防衛機器大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)のカプセル型宇宙船「オリオン(Orion)」を使用して男女2人の宇宙飛行士を月に送る計画。女性が月に行けば史上初となる。

 だが、同計画は予定より遅れており、NASAはまだ月着陸船を開発する企業の最終選定を行っていない。(c)AFP