【6月12日 AFP】世界保健機関(WHO)は11日、アフリカで確認された新型コロナウイルスの感染者数が10万人から20万人に急増し、同地で流行が急激に加速していると警鐘を鳴らした。

 AFPの集計によると、アフリカの感染者数は9日に20万人を超えた。

 WHOアフリカ地域事務局のマチディソ・モエティ(Matshidiso Moeti)局長は国連(UN)の報道協会が主催したスイス・ジュネーブでのビデオ会見で、「10万人に達するまで98日かかったが、(そこから)20万人まで増えるのにかかったのはわずか18日だった」と指摘。「アフリカの感染者数は世界全体の3%に満たないが、流行が加速していることは明らかだ」と述べた。

 各国の発表に基づくAFPの集計によると、新型コロナウイルスは昨年12月に中国で発生して以来、世界で約740万人が感染し、死者は少なくとも41万6000人に上っている。

 グリニッジ標準時(GMT)11日午前11時(日本時間同日午後8時)におけるAFPの集計によると、アフリカで確認された感染者21万519人のうち、5635人が死亡した。

 モエティ氏は、「流行はまだ各国の首都とその周辺に集中しているが、地方に感染がますます広がっている」と述べた。同氏によると、アフリカの大半の国では、欧州からの国際航空便を介して首都にウイルスが持ち込まれたという。(c)AFP/Robin MILLARD