【5月26日 AFP】タンザニアの中心都市ダルエスサラーム(Dar es Salaam)では、薬草医のムサフィリ・ムジェマ(Msafiri Mjema)さんが、新型コロナウイルス感染症の予防法として、蒸気で満たしたブースを設置し、蒸気吸引法を人々に提供している。

 治療を受けにやってきた人々は、1000タンザニア・シリング(約47円)を支払って入室し、塩水の蒸気を5〜10分間吸い込む。

 タンザニアでは、蒸気の吸引が伝統的に、インフルエンザ、高熱、マラリアなどの治療法として人気がある。

 同国のジョン・マグフリ(John Magufuli)大統領は、自身の子どものうちの1人が新型コロナウイルスに感染したが、レモンとショウガを用いた蒸気を吸引して回復したと述べた。

 タンザニアは、アフリカ諸国の中でも新型ウイルスに対する大規模な予防措置を講じていない数少ない国の一つ。(c)AFP