【6月9日 AFP】フランスの地元検察は8日、ラグビー元オーストラリア代表のロペティ・ティマニ(Lopeti Timani)被告に対し、2019年5月に同国のナイトクラブで起きた騒動で「武器を持って暴行した」罪で執行猶予付きの禁錮6月を求刑した。

 フランスリーグ・トップ14のスタッド・ロシェル(Stade Rochelais)でプレーする29歳のティマニ被告は、昨年5月12日未明に地元ナイトクラブから退去させられた後、警備員2人に瓶を投げつけた。警備員の1人は顔を負傷し、8日間仕事を休むことを余儀なくされた。

 報道では警備員らはティマニ被告に報復したものの、深刻なけがはさせなかったとされている。その後、2人は組織的な暴力で起訴され、検察から執行猶予付きの禁錮3月を求刑された。

 トンガ出身でワラビーズ(Wallabies、オーストラリア代表の愛称)として12試合に出場したティマニ被告は、瓶を投げつけたことを謝罪した上で、「誰かを傷つけるつもりはなかった。相手を見ずに肩越しに投げた」とすると、その後襲撃されたときには意図的に反抗しなかったと主張。「やり返していれば(スタッド・ロシェルでの)キャリアが終わっていた」と話した。

 判決は、9月14日に言い渡される予定となっている。(c)AFP