【6月8日 AFP】ポーランド保健省は、同国で先週末に新たに確認された新型コロナウイルス感染者は、6日が576人、7日が575人で合わせて1151人となり、連続する2日間の合計としてはこれまでで最多だったと発表した。感染者の大半が同国南部の炭鉱関係者だという。

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 保健省によれば、新規感染者の3分の2近くがヤストシェンビェズドルイ(Jastrzebie-Zdroj)市にあるゾフィウフカ(Zofiowka)炭鉱の労働者とその家族だった。ポーランドは発電のおよそ80%を石炭でまかなっている。

 多数の感染者が発生した炭鉱は、欧州連合(EU)の鋼鉄生産で使われるコークス用炭の最大の生産業者であるポーランド国営石炭企業JSWが所有している。JSWは7日、ツイッター(Twitter)で、感染の中心地になっているシロンスク(英語ではシレジア Silesia)地方にあるプニュベク(Pniowek)炭鉱でも多くの感染者が確認されたと明らかにした。

 人口約3800万人のポーランドでは、現在までに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者2万6561人が確認されており、うち1157人が死亡し1万2855人が回復した。(c)AFP