【6月8日 AFP】イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ(Manchester City)でプレーするイングランド代表のラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)が、人種差別こそが今闘うべき「唯一の病気」だと主張した。

 これまでも人種差別に対してはっきり意見を口にしてきたスターリングは、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)との闘いが世界で続く中、不謹慎な発言に聞こえることを認めつつ、「少し失礼な言い方かもしれないが、今僕らが闘うべき唯一の病気は人種差別だ」と8日に放送される英BBCのインタビューで話した。

 米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが警官に押さえつけられて死亡する事件が起こって以降、米内外の多くのスポーツ選手が抗議を支持する姿勢を表明している。

 その流れに続いたスターリングは、「今この瞬間に一番重要なことはそれだ。この問題はずっと前から続いている。パンデミックだけじゃなく、この問題に対する答えも見つかって、歯止めがかかってほしい」と話した。

「抗議に参加する人たちも、そのために行動している。解決策や、目の当たりにした非道を食い止める方法を見つけようとしている。大義のために闘っている」「穏便かつ安全に、誰も傷つけず、商店を壊さずにやれるのであれば、平和的な抗議は続けるべきだ」

 スターリングは、国内外のスポーツ界にはびこる差別に対して積極的に声を上げてきた選手で、2019年には、試合で差別を受けた選手はピッチを去るべきだと促していた。(c)AFP