仏軍、アルカイダ系武装勢力AQIMリーダーを殺害 マリ北部
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【6月6日 AFP】フランス軍がマリ北部で4日、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQIM)」を率いていたアルジェリア人のアブデルマレク・ドゥルークデル(Abdelmalek Droukdel)指導者を殺害した。フランスのフロランス・パルリ(Florence Parly)国防相が5日、明らかにした。
パルリ氏によると、ドゥルークデル指導者が死亡したのはアルジェリア国境付近。この地域には同組織がサハラ以南のサヘル地域で欧米人を標的にした攻撃や拉致を行った際の拠点がある。
AQIMは、1990年代後半にアルジェリア系のイスラム過激派が創設した組織から派生し、2007年にウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者率いるアルカイダの組織網に忠誠を誓った。
サヘル全域における軍隊や民間人に対する一連の攻撃について犯行を認めており、この中には2016年にブルキナファソの高級ホテルとレストランで欧米人を中心に30人が犠牲となった襲撃も含まれている。
ブルキナファソ、チャド、マリ、モーリタニア、ニジェール一帯は大部分が無法地帯で、管理がずさんな国境から薬物や武器が流入しており、フランスはこうした地域のイスラム過激派組織を掃討するため5000人を超える部隊を派兵している。(c)AFP