マリのイスラム過激派組織GSIMの幹部が死亡、仏軍介入で
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【11月6日 AFP】フランスが西アフリカ諸国に、武装勢力による流血の惨事の根絶に向けて欧州が支援する姿勢を示そうとしている中、フロランス・パルリ(Florence Parly)仏国防相は5日、マリのイスラム過激派組織の幹部が死亡したと明らかにした。
パルリ国防相は公式訪問したマリから帰国する仏政府の航空機内でAFPに対し、仏軍が先月マリで、イスラム過激派組織「イスラムとイスラム教徒の支援グループ(GSIM)」のモロッコ人幹部アリ・マイシュ(Ali Maychou)容疑者を殺害したと語った。
パルリ氏によるとマイシュ容疑者は、サヘル地域ではGSIMの指導者イヤド・アグ・ガリ(Iyad Ag Ghaly)容疑者に次ぐ2番目の重要指名手配テロリストで、米国も行方を追っていたという。
国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)系の武装勢力「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織(AQIM)」と関係を持つ複数のイスラム過激派組織から成るGSIMは、2017年に組織を立ち上げて以降、サヘル地域における大規模な攻撃で犯行声明を出してきた。
マリ北部の遊牧民トゥアレグ(Tuareg)人であるアグ・ガリ容疑者は、30年近く戦闘に加担している。(c)AFP