【6月14日 AFP】ナマズのスープから、カエルのスパイシーな揚げ物まで、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で封鎖下にあるミャンマーで、「小さなシェフ」が料理の腕をふるっている。

 同国の主要都市ヤンゴンに住むモー・ミン・メイ・トゥ(Moe Myint May Thu)ちゃん(8)の母親は4月末、娘がエビのスパイシーな揚げ物を作る様子を撮影した動画をオンライン上に投稿した。

 所々抜けた歯を見せて笑うモー・ミン・メイ・トゥちゃんの動画はソーシャルメディアで注目を集め、一躍人気者に。オンライン上では「小さなシェフ」と呼ばれている。

 トマトと魚のカレー、ポークシチュー、カエルのスパイシーな揚げ物など、15種類の料理を習得しているモー・ミン・メイ・トゥちゃんは今、注文に応じて料理を売ることでお金を稼いでいる。料理の価格は一律1万チャット(約770円)で、一日の終わりに家族が配達する。

 試みは軌道に乗っているようだ。投稿された動画には、1万チャットの山を貯金箱に入れるモー・ミン・メイ・トゥちゃんの姿が映っている。

 料理の合間、「とにかく料理が大好き」「ロックダウン(都市封鎖)でも、一緒に料理をすると楽しくなる」とAFPに語ったモー・ミン・メイ・トゥちゃん。大きくなったら、料理を仕事にしたいという。

 料理は8月に学校が始まるまで続ける予定。新型コロナウイルスのパンデミックで、予定より2か月遅れの始業だという。(c)AFP/Lapyae KO