【6月4日 CNS】楊貴妃が好んで食べたといわれるライチの名産地、中国・広東省(Guangdong)高州市(Gaozhou)でPRイベントが開かれており、観光客や企業関係者でにぎわっている。

 高州市のライチ栽培は紀元前の秦の時代までさかのぼり、唐の時代には皇室に上納された。楊貴妃が好んだライチも高州産だったといわれ、地元は「大唐ライチの里」と呼ばれている。現在、高州市内のライチの植栽面積は約366平方キロに及び、30種類以上の品種がある。

 ライチの出荷が始まる4月中旬から、ライチの宣伝や販売のため一連のPRイベントを開催。中国ライチ産業大会やライチ文化フェスティバル、ライブ販売などが行われているほか、同じライチの産地・雲南省(Yunnan)やリンゴの名産地・陝西省(Shaanxi)と連携したイベント「ライチは北へ、リンゴは南へ」も開催した。

 今年のライチは豊作の見込みで、高州市内の総生産量は20万トンを超えると予想されている。高州ライチをインターネット販売している地元のeコマース企業は1200社を超え、微信(ウィーチャット、WeChat)を通じて販売する大型Eコマース企業が3000社以上に上る。5月15日には高州市でライチのバイヤー会議が開かれ、全国から70社以上の企業が参加。合計5万トンのライチ購入を注文した。(c)CNS/JCM/AFPBB News