【5月29日 AFP】国際会計事務所KPMGは28日、最も価値のある欧州サッカークラブのランキングを公開し、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)とイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)がそれぞれ1位と2位を維持した。

【写真特集】世界的名門レアルに挑んだ日本のサッカーチーム

 報告書では、各クラブの利益性や人気、競技面の潜在性、テレビ放映権収入、スタジアム所有権を考慮し、1月1日時点で最も価値が高かった32チームを算出。

 約35億ユーロ(約4160億円)のレアルが1位に、約33億ユーロ(約3920億円)のユナイテッドが2位につけ、約32億ユーロ(約3800億円)のFCバルセロナ(FC Barcelona)は、ドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)を上回って3位に浮上した。

 欧州5大リーグからは27クラブがランクインし、プレミアリーグからは9チームが入った。

 一方、イタリア王者ユベントス(Juventus)は11位に順位を下げ、トップ10にセリエAのチームが入らなかったのは2016年の調査開始後初めてとなった。トップ10のうち6クラブは、プレミアリーグのチームが占めている。

 この報告書では、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)によって各クラブが受ける見通しの経済的ダメージについても大まかにまとめられており、チケット収入がなかったことやテレビ放映権支払いの問題を理由に収入が増加していないのに対し、選手の給料といった経費が同程度にまで落ちていないことが強調されている。

 さらに、欧州10リーグにおける選手の市場価値総額が66億ユーロ(約7840億円)〜100億ユーロ(約1兆1900億円)程度下がる可能性があるという内容の別の調査結果も引用しており、実際にそうなればクラブの資産価値にも大きな影響が出るとみられる。(c)AFP