【7月16日 AFP】スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)は15日、Jリーグ1部(J1)の鹿島アントラーズ(Kashima Antlers)から若手アタッカーの安部裕葵(Hiroki Abe)を獲得したと発表した。

 バルセロナは20歳の安部について、移籍金が110万ユーロ(約1億3000万円)で、3部に所属するFCバルセロナB(FC Barcelona B)でプレーすることになると明かした。

 バルセロナによれば、安部との契約期間は4年間で、トップチームに昇格した場合、現在4000万ユーロ(約48億6000万円)に設定されている契約解除金は1億ユーロ(約121億5000万円)にまで引き上げられるという。

 公式サイトでは、安部について「2020年の東京五輪を前に、日本サッカー界の将来を担う存在になると目されている」と紹介されている。

 先月行われたコパ・アメリカ(2019 Copa America)で日本代表デビューを飾った安部は、前線ならどのポジションでもプレー可能だが、クラブは「主に左サイドで起用されている」と説明している。

 昨年、Jリーグのベストヤングプレーヤー賞(新人王)に輝いた安部は、AFCチャンピオンズリーグ(AFC Champions League 2018)決勝の2試合で先発出場を果たし、チームのアジア制覇に貢献。鹿島での3シーズンでは79試合に出場し、10得点をマークした。

 スペイン1部リーグではレアル・マドリード(Real Madrid)が「日本のリオネル・メッシ(Lionel Messi)」の異名を持つ10代の久保建英(Takefusa Kubo)をFC東京(FC Tokyo)から獲得しており、バルセロナは宿敵の後を追う形で日本人選手の補強に成功した。(c)AFP