【5月26日 AFP】米国で戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー、Memorial Day)の連休だった先週末にゴルフに出かけ、メディアに批判されたドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領は25日、ツイッター(Twitter)の投稿で怒りをあらわにした。

 ゴルフ好きの大統領はバージニア州に自らが所有するコースでプレーするのは3月上旬以来だとし、「フェイクで腐りきっているニュースが(ゴルフを)まるで大罪のように見せようとしている」と非難した。

 米国の新型コロナウイルス流行は収束しておらず、累計死者数は10万人の大台に迫っている。そうしたタイミングでのゴルフ外出はメディアで広範にたたかれている。コメンテーターらは、2014年のエボラ出血熱の流行発生時にバラク・オバマ(Barack Obama)前大統領がゴルフをしたことをトランプ氏自身が攻撃したことを引き合いに出して批判している。

 トランプ氏は当時「プレーできる時とできない時があり、間違ったメッセージを送ることになる」「大統領になるということは、そうしたことは『数年はあきらめて仕事に専念するつもりだ』と示すことだ」などと述べてオバマ氏を批判していた。

 この過去の発言を蒸し返されたトランプ氏は、メディアは「憎しみと不正で病んでいる」と非難。「こうなることは分かっていた!」「彼らは私のゴルフがほぼ3か月ぶりだったということは言わないし、もしも私が3年待ったとしても、いつも通りたたくのだろう」とツイートした。

 今回のトランプ氏の主張は意外にも、オバマ政権で大統領顧問を務めていたデービッド・アクセルロッド(David Axelrod)氏から支持された。

 今は政治コメンテーターをしているアクセルロッド氏は「私は普段あまり@POTUS(米大統領のツイッターアカウント)の擁護をしないが、彼(トランプ氏)がゴルフをしたことでうらやむ必要はないと思う」とツイート。

 さらにアクセルロッド氏は、「その上、それによって私たちはクレイジーなツイートから一息つける! 確かに、トランプ氏の方が回ったラウンドは多かったのだから、大統領職のプレッシャーからの解放を求めた@BarackObama(オバマ氏のツイッターアカウント)を、@realDonaldTrump(トランプ大統領のツイッターアカウント)が攻撃したことは偽善的だ」「だが、当時オバマ氏を擁護した人が、今それでトランプ氏を攻撃するのも偽善的だ」と投稿した。(c)AFP