【5月24日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は23日、2か月超ぶりにゴルフに出掛け、自身が推進する生活の正常化をアピールした。

 米国は週末から25日の戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー、Memorial Day)にかけて連休に入り、非公式ながら夏の始まりを迎えた。トランプ氏はホワイトハウス(White House)から車で35分移動し、バージニア州スターリング(Sterling)にある「トランプ・ナショナル・ゴルフクラブ(Trump National Golf Club)」を訪れた。訪問は3月8日以来。

 米メディアは、白シャツと黒っぽい色のズボンを着たトランプ氏が夏らしい陽気の中でゴルフコースを回る姿を報じた。CNNの記者は、トランプ氏も同伴者3人もマスクを着用していなかったが、トランプ氏は一人でゴルフカートに乗っていたと伝えた。

 ホワイトハウスで新型コロナウイルス対策を担当するデボラ・バークス(Deborah Birx)調整官は22日、ゴルフのようなスポーツについて、ソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)などの対策を取れば安全にプレーできるとの見解を示した。ただし、首都圏では新型コロナ検査の陽性率が依然高いと警告していた。

 感染拡大がもたらした危機的状況の打開策を模索しつつ、苦しい選挙戦に臨むトランプ氏は、地方自治体にロックダウン(都市封鎖)措置を緩和するよう圧力を強めている。

 全国各地で措置緩和が進むと同時に、ホワイトハウスは23日、宇宙開発企業スペースX(SpaceX)が27日にフロリダ州で予定している有人宇宙船の打ち上げにトランプ氏が立ち会うことを確認した。米国の有人宇宙飛行は9年ぶりで、宇宙飛行士2人が搭乗する。

 ただし当局によると、27日は悪天候に見舞われる予報で、打ち上げ延期の可能性は60%となっている。(c)AFP