【5月18日 AFP】アフガニスタンのアシュラフ・ガニ(Ashraf Ghani)大統領と昨年の大統領選での政敵のアブドラ・アブドラ(Abdullah Abdullah)氏は17日、双方で権力を分かち合う合意文書に署名した。これにより、政治危機をもたらした数か月に及ぶ対立に終止符が打たれた。

【関連記事】アフガン産科襲撃は「産婦ら殺すため」 国境なき医師団が非難

 ガニ大統領はこの日はアフガニスタンにとって「歴史的な日」と述べ、今回の合意は国際的な仲介なしに達成されたと強調した。この合意によりアブドラ氏が同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)との和平交渉を率いることになる。

 同国は、新型コロナウイルス感染の急速な拡大と闘っており、ウイルスでは死者も出ている。そうした中、武装集団による残忍な行為も増加し、先週には残忍な攻撃により数十人が死亡する事件が起きた。

 ガニ氏のセディク・サディキ(Sediq Sediqqi)報道官はツイッター(Twitterp)への投稿で、「アブドラ氏は国家和解高等評議会(National Reconciliation High Commission)を率いることになり、同氏のグループのメンバーは入閣することになるだろう」と言明。アブドラ氏の報道官はAFPに、この合意は同氏のグループが内閣の50%とその他州知事ポストを獲得することを確約していると説明した。

 これを受けてマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官はこの合意を歓迎すると発表するとともに、武装集団による攻撃の増加を終わらせるための政治的解決を強く求めた。(c)AFP/Usman Sharifi and Emal Haidary