【5月17日 AFP】19-20ドイツ・ブンデスリーガが16日に新型コロナウイルスによる中断から再開を迎えた中、1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)対ヘルタ・ベルリン(Hertha Berlin)の試合では、ヘルタの選手が感染防止の指針を無視して抱き合い、キスをしてゴールを喜び合う場面があったが、リーグ機構による処分はない見通しとなっている。

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 政府から今週末の再開の合意を取りつけるため、ブンデスリーガは新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた厳しいルールを定め、他会場では選手が肘タッチや単独パフォーマンスでゴールを喜んだ。

 しかし、ヘルタが3-0で待望の勝利を挙げたこの試合では、先制点の後にデドリック・ボヤタ(Dedryck Boyata)がチームメートのマルコ・グルイッチ(Marko Grujic)に抱きついて頬にキスをする場面があった。

 それでも、ユルゲン・クリンスマン(Jurgen Klinsmann)前監督に代わって中断期間中に就任したブルーノ・ラッバディア(Bruno Labbadia)監督は「これもサッカーの一部」「何度も検査しているから大丈夫だ」と話した。

「もうゴールを祝福できないということになったら、すべてが台無しだ。きょうはチームが喜ぶ理由ができて良かったよ」「感情もサッカーの一部だ」

 ドイツサッカーリーグ機構(DFL)は国や自治体政府に51ページの資料を提示し、無観客でリーグを再開できると説得した。またそれに付随して各クラブにも、ゴールを喜ぶ際はハグやハイタッチなどは避け、「肘や足でのタッチ」を推奨すると書面で伝えた。

 しかしDFLの広報は16日、「セレブレーションについては助言をしているだけだから、制裁はない」と話し、ゴールパフォーマンスに関してはあくまで「ガイドライン」のため、処分は行わないと発表している。(c)AFP