【5月16日 AFP】米政府が中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)に対し、米国の半導体技術の利用を制限するための新たな輸出規制を発表したことを受け、中国外務省は16日、米政府に対して同社をはじめとする中国企業への「不当な抑圧」をやめるよう求めた。

 世界第2位のスマートフォンメーカーである同社に対する新たな規制措置により、テクノロジー分野での世界の覇権をめぐる米中間の争いが一層激化した形だ。

 中国外務省は16日、「中国政府はしっかりと中国企業の正当かつ合法的な権利と利益を支えていく」「われわれは米国側に、華為技術などの中国企業への不当な抑圧を即時やめるよう求める」と述べた。

 さらにドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領率いる政権の行動は、世界の製造業、およびサプライチェーンとバリューチェーンを破壊するものだと批判した。

 米商務省は15日、今回の決定について「華為による、米国のソフトウエアや技術の直接的な産物である半導体の調達を、ピンポイントかつ戦略的に狙った」ものだと説明している。(c)AFP