【5月14日 AFP】フランス大西洋沿いの一部のビーチで13日、新型コロナウイルス対策の外出制限の一環として行われていた閉鎖が解除された。外出制限の緩和は慎重に進められており、ビーチでのジョギングや水泳、釣りが認められる一方、日光浴は認められなかった。

 フランス西部では、現地当局が多数のビーチの閉鎖を解除する一方、ピクニックのような「座ったり、横になったりといったその場にとどまる行為」については禁止した。

 ロワールアトランティック(Loire Atlantique)県当局のツイッター(Twitter)投稿によると、散歩、水泳、個人で行うウオータースポーツ、釣りは、1メートルの対人距離を確保すれば認められるという。

 しかし、パリから列車で2時間半の距離にあり、パリ市民に人気のノルマンディー(Normandy)のドービル(Deauville)のビーチなど、閉鎖を解除されないビーチもある。

 ドービルのフィリップ・オージェ(Philippe Augier)市長は国営テレビ「フランス3(France 3)」に対し、「ビーチの閉鎖を解除すると発表すれば、誰もかれもが押し寄せ、ひどい混雑になるだろう」と述べた。

 現地当局によると、地中海と北海(North Sea)沿いのビーチでも、今週末に閉鎖が解除され、散歩やスポーツなどが認められる可能性があるという。

 一方、キリスト教カトリックの聖地ルルド(Lourdes)でも、今週末に巡礼者を迎える準備が行われた。ルルドにあるカトリックの聖堂は入場者数を制限し、一部の区域を閉鎖したままにするという。

 フランスは11日、2か月にわたる外出制限の緩和を開始した。政府は外出制限について、新型ウイルスの感染拡大を防ぎ、数万人の命を救ったと評価しているが、同国経済は多大な犠牲を払っている。(c)AFP